発達障害がある人の自立に向けたライフキャリアを支援する活動を行なっています

Wing PRO とは

Wing PRO の目的

WingPROは、診断の有無にかかわらず生活のしづらさを抱えた学生や社会人の人が働くことを踏まえた社会生活に参入してそれを維持してゆく中で、 一人一人のQOL(生活の質)を高めてゆくための支援をすることをめざしています。そのために、次のことを目的とした活動を展開しています。

  1. 保護者が子供の健全な育成に向けた親のあり方を学ぶ機会を提供する(教育・研修事業)
  2. 生きづらさを抱える学生や社会人がキャリア形成の在り方を学ぶ機会を提供する(教育・研修事業)
  3. 企業・支援者・保護者・教育関係者・医療関係者・行政関係者などの異なる分野の方々の情報共有とネットワークを育成する(教育・研修事業)
  4. 学生から社会人への移行期を迎える子供を支える保護者の在り方についての情報提供や相談援助をする(学習会・相談事業)
  5. さまざまな機関や組織や個別の団体を対象に、キャリア教育の視点や方法についての情報や技術を提供する(出張・出前講座)

Wing PRO の目標

発達障害のある人を取り巻く社会状況

発達障害者支援法が平成16年に成立してから発達障害のある人を取り巻く支援環境は変化し、整ってきつつあります。

しかしながら、就労や本人の自立生活への支援関しては、今現在でもまだまだ未整備な状態が見受けられます。発達障害のある人の支援ニーズは、一人一人の障害様相が多様であるがゆえに対応はとても大変です。

また、障害特性に関する知識や就業に当たっての配慮等に関するノウハウが十分に企業に行き渡っていない場合もあり、本人と家族、支援機関、企業がそれぞれ孤立しているようなケースも見受けられます。

Wing PROはこのような社会の実現を目指して活動していきます。

Wing PRO が実現したい社会

発達障害のある人にとっては、就労することが働く喜びや生活の充実に繋がり、企業にとって、発達障害のある人の雇用が経営的にプラスになり、発達障害のある人の家族も安心して本人の自立を見守っていけるような社会。

Wing PROはこのような社会の実現を目指して活動していきます。

Wing PRO の事業

これらの目的を達成してゆくために、Wing PROは「教育・研修事業」「個別相談・援助事業」「学習会」を継続するとともに、 新たに、キャリア教育等に関する「出張・出前講座」の事業も展開してゆきます。

  1. 教育・研修事業:企業・支援者・親・教育者向けセミナー。 対象者は企業の人事及び労務担当、保護者、学校、当事者、支援センター、大学のキャリアセンター(詳細は、教育・研修事業をご覧ください)
  2. 学習会・相談事業:学習会、個別相談(詳細は、相談・援助事業をご覧ください)
  3. 出張・出前講座:保護者、雇用企業、福祉事業所、教育関係者等のスタッフ研修(詳細は、出張・出前講座をご覧ください)
  1. 教育・研修事業

    教育・研修事業は、NPO法人「WingPRO」の設立以前からの主要な活動の一つです(詳細は「WingPROの歴史」を参照してください)。
    発達障害(の診断の有無を問わず)を含めた「地域生活のしずらさ」を抱えた人たちの問題は、 障害者の雇用福祉施策の展開、キャリア教育の対象となる人の拡大、働くことを含めた地域生活の重要性の深まり、 雇用継続に向けた地域ネットワークの構築などを通して、ますます、広がりと深まりを呈してきています。

    そこで、教育・研修事業では「(企業)セミナー」を展開しています。 この事業は、本法人の設立以前からの各種の講座や研修会の目的の一つだった、 保護者が生徒の健全な育成に向けた親のあり方を学ぶ機会を提供することを継承しつつ、 新たに、雇用・教育・福祉・医療等の施策の理解と実践現場からの解決に向けた検討とともに、 地域生活を支える多様な人たちのネットワークの形成を目的としています。

    本セミナーの特徴は、二部構成としていることです。 第一部は、開催の趣旨に沿った基本的な知識や情報を整理して共有するための基調講演です。 第二部はこれを踏まえて小集団のディスカッションです。 特に、第二部では、企業・支援者・保護者・教育関係者・医療関係者・行政関係者など、 異なる分野の方々との自由に率直な意見交換をとおして、 お互いの立場の理解を深めていく機会となっています(詳細は「教育・研修事業の展開」を参照してください)。

  2. 相談・援助事業

    学習会・相談事業について…!

    WingPROでは、診断の有無を問わず、生きづらさを抱える学生に向け、学生から社会人への移行期を、 保護者が我が子と一緒になぜ働くのか、働くために必要なことは何か?を学びながら体験を積むという形で、 キャリア教育「親子講座」を実践してきました。

    特別支援学校に通う学生は、日々の授業で技術が身につき、資格取得への丁寧な取り組み、 働くための心構えも含め系統的にカリキュラムが準備されています。 一般の高校では、教科学習が主体であることが多く、大学や専門学校に進学しない生徒に向けたインターンシップや職業教育に取り組み見始めたばかりで、 学校によって差があります。また、卒業後の働き続けるための相談は、学校には望めません。

    平成30年から、保護者から寄せられるいくつかのニーズに着目し、多摩地区中心に 学習会、グループワーク、個別相談を開始しました。 発達障害をもつお子さんの保護者だけでなく、教育、福祉、医療、行政、企業等に関係する皆様にもご参加頂き、 問題の共有を図り、生きがい・働きがいの一歩をサポートできるよう取り組んでいく予定です。

  3. 調査・研究事業

    WingPROは、2002年からLD親の会「けやき」の自主グループによる親子参加型の「社会人講座」から始まり、2008年にこれを基盤に「キャリア教育講座Wing」を開始してきました。 法人化後は、それらの成果を継承して一層の質的な向上を目指しながら、さまざまな事業を展開しております。 調査・研究事業は、こうした事業展開における活動の状況を、さまざまな学会や研究会で発表します。 その中で、各界各層の方々のご意見を賜りながら、事業のさらなる質の向上を目指しています。 また、事業を通して得られた成果は、社会に広く還元できるものと確信しています。そのため、可能な限り、出版物として刊行します。 さらに、発達障害のある生徒・学生のキャリア教育の普及を目指すさまざまな調査研究の遂行にも、可能な限り協力や参加していきます。
    (詳細は、調査・研究事業をご覧ください)

  4. 新規事業(出張・出前講座)

    WingPROはこれまで、発達障害を持つ生徒さんや支援者の方々(保護者、企業、支援機関の方々)を対象に 親子講座やセミナー、学習会を開催してまいりました。 その経験を生かし、皆さんの身近な地域で、よりニーズに応えられる内容をタイムリーに提供したいと考え、 今年度より「出張・出前講座」を実施いたします。

    こんなことはありませんか?・・・・・
    「研修会やセミナーに行きたいけれど、日程が合わない。」
    「親の会の勉強会や学校の保護者会に来て欲しい」
    「できれば講師と近い距離で話しを聞きたい」
    「進学や進路をどう選べばいいの」
    「就労について(障害者雇用のこと、仕事選び、今からできること)」
    「就労面と生活面のサービスや制度を知りたい。」
    「先輩のお母さんの話が聞きたい。」
    「職員研修の講師を探している」
    「個別相談したい」等々

    お任せください。
    皆さんは講座内容、日程と時間、会場を決めるだけ。WingPROの専門スタッフが伺います。

Wing PRO の背景・現状

Wing PROは、発達障害のある人のキャリア教育、自立等への理解・啓発等の活動を行う目的に、平成25年11月に特定非営利活動法人として認可されました。 その設立の背景とこれまでの活動の歴史の詳細は、「WingPROの歴史(活動実績)」にある通りです。

キャリア教育は,子ども・若者がキャリアを形成していくために必要な能力や態度の育成を目標とする教育的な働きかけです。 また、キャリアの形成にとって重要なのは,自らの力で生き方を選択していくことができるよう必要な能力や態度を身に付けることです。

文部科学省は,平成20年の学習指導要領でキャリア教育の目指す目標や内容を盛り込み、 平成29・30年の改訂では、それを踏まえて、これからの社会を創り出していく子供たちが、 社会や世界に向き合い関わり合い、自分の人生を切り拓いていくために求められる資質・能力を育成していくことを明記しました。 このように、キャリア教育はますますその重要性を増してきています。

他方で、社会に出た後は、一億総活躍社会を作るための重要な鍵となる働き方改革の下で、 たとえ障害があってもその希望や能力を活かした雇用・就業を基盤とした社会参加の推進が政府をあげて取り組まれています。

こうした社会的流れの中にあって、診断の有無にかかわらず生活のしづらさを抱えた学生や社会人は、 働くことの意義やそれを踏まえた社会生活に向けた相談支援の必要性か高まって来ています。 その基盤はキャリア教育を踏まえた支援であり、特に、発達障害のある学生を抱える高校や大学ではこれに対する需要が高まって来ています。

また、企業でも、生活のしづらさを抱えた学生や社会人が企業に採用されて職場定着するた目には、その準備段階におけるキャリア教育がますます重要になって来ています。

Wing PRO の将来

こうした事業の展開を通して、WingPROは、自らの希望や特性に応じて働き方を選択し、安心して安定的に長く働き続けられる環境を整備してゆくことで、 障害の有無に関わらず、全ての労働者にとっての働く上での基盤を形成してゆきたいと願っています。

人生全体で考えれば、全ての人にとって「自らの希望や特性に応じて働き方を選択し、安心して長く働き続けられる環境」が整えられている状況を目指しています。

Wing PRO の歴史

WingPROは、発達障害のある人のキャリア教育、自立等への理解・啓発等の活動を行う目的に、平成25年11月に特定非営利活動法人として認可されました。

  1. LD親の会「社会人講座」

    その前身は、2002年から始まった、LD等発達障害児・者親の会「けやき」の自主グループ(就労グループ)の活動です。 その目的は、学校卒業後の進路となる企業就職に向けた職業準備性の育成です。 子供の将来に対する親の困り感を受けて、当時はまだ特別支援学校でも浸透していなかったキャリア教育に取り組むことにしました。 そのため、障害者就労の専門家から社会人として必要な準備性について学ぶ「社会人講座」を開始しました。

    社会人講座は、2003年12月~2006年2月にかけて、合計24回開催しました。 その特徴は、家族と専門家が協働して子供のキャリア教育を担う「親子参加型」にありました。 受講生は家族会会員の子弟の高校生や大学生ですが、同時に、その家族も受講していきます。 そのことを通して、家族自身の障害に対する受け止め方や対処の仕方を学び、さらには、家族が自分の家族とは異なる子弟の支援をするようになっていきました。

  2. 「キャリア教育講座 Wing」

    2008年に、LD等発達障害児・者親の会「けやき」の自主グループの活動として「Wing」を設立しました。

    同時に、継続してきた「社会人講座」の内容をまとめて年間プログラムとして体系化した「Wingキャリア教育プログラム」を開発しました。 これは、社会人講座をより効果的な形で取り組むために、専門家の支援を受けながら、親が主体となって企画・運営して専門家と協議しながら実践をすすめていく様式です。 親が活動する中で、専門家がそれを支えるという家族支援に近いあり方でした。

    「Wingキャリア教育プログラム」は2008年の第1回から2010年の第3回までの、合計3回開催しました。(詳細は、「Wingキャリア教育プログラムの展開」を参照してください)

    また、2011年には、このプログラムの3年間の活動の経過と成果をまとめた「報告書」を発行しました。
    (詳細は、「親の企画・運営するキャリア教育―‘Wing’(LD親の会けやき)の挑戦―」(松為信雄監修:Wingプログラム委員会、2011.3 を参照してください)

    2012年には、このプログラムで利用したワークシート等をまとめた「教材集」をまとめましたが、後日に出版されました。
    (詳細は、「発達障害のある児童・生徒のための‘キャリア講座教材集’」(松為信雄監修:WingPRO教材チーム編著、ジアーズ教育新社、2017を参照してください)

    さらに、「Wingキャリア教育プログラム」で培われてきた、キャリア教育の視点やノウハウの普及を図る医ことを目的に、2011年と2012年には「Wing研修会」を開催しました。
    (詳細は「教育・研修事業の展開」を参照してください)。

  3. NPO法人「WingPRO」

    2013年に「キャリア教育講座Wing」のさらなる展開を目指して、神奈川、東京、埼玉、千葉の親の会のOBが中心となり、「WingPRO」を立ち上げました。 同団体は、2014年4月に特定非営利活動法人として東京都から認可を受けて今日に至っています。

    他方で、親が主体となって企画・運営して専門家がそれを支えていく「社会人講座」以来の運営方式は、年間プログラムである「キャリア教育講座Wing」を実施するには過重な負担となるため、この事業の趣旨の持続可能な展開を目指して、新たな事業として組み立てなおすことにしました。

    これが、現在のNPO法人の主要事業として展開されている、「教育・研修事業」「個別相談・援助事業」「学習会」です。 また、2019年度からは、「社会人講座」の時代からノウハウを蓄積してきた「キャリア教育」の普及をめざして「出張・出前講座」の事業を展開することとしています。

  4. 教育・研修事業

    教育・研修事業は、「キャリア教育講座Wing」で行われてきた教育・研修および関係者のネットワーク育成を特化させて展開してきました。 参加者は、企業関係者、保護者、教育関係者、医療保健関係者、就労支援機関の関係者、行政関係者などです。
    2016年と2017年には、「親子講座」を開催しました(詳細は「親子講座」を参照してください。なお、親子講座は2年で終了しました)。
    また、親子講座と並行しながら、教育・研修および関係者のネットワーク育成をさらに強化することを目的に、2016年から「企業セミナー」を開催して来ています(詳細は「教育・研修事業の展開」を参照してください)。

  5. 「個別相談・援助事業」と「学習会」

    (1)個別相談会
     2015年から、発達障害のある人の就労・生活に関する相談・援助事業を展開しています。
     これは、発達障害のある人の就労と生活に関する相談窓口を運営し、発達障害のある人及びその家族や、発達障害のある人とかかわる企業、学校、就労支援機関等の相談を受け、就労する側と雇用する側のかけはしとなって支援を行っています。
    対象者となる人は、発達障害のある人及びその家族、あるいは、就労支援機関の人などが主になります。ですが、就労に関わるあるいはそれを維持するための生活相談などの相談がある人であれば、原子奥として、どなたでも受け入れます。
    相談者は、当法人の理事や会員で、発達障害の親の会、就労支援機関、特別支援教育、障害者雇用企業などで、長年の実務経験を積んできた者たちです(詳細は「‘個別相談・援助事業’と‘学習会’の展開」を参照してください)。

    (2)学習会
     NPO法人「WingPRO」の原点となった、LD親の会の「社会人講座」やそれを引き継いだ「キャリア教育講座 Wing」などを通して培われ来た、 親子参加型の学習会によって、家族自身が障害に対する受け止め方や対処の仕方を学び、さらには、家族同士のコミュニケーションネットワークの育成を目指しています。
     東京23区の外郭となる多摩・八王子地域を中心に2017年から活動しています(詳細は「‘個別相談・援助事業’と‘学習会’の展開」を参照してください)。

  6. 「出張・出前講座」

    「社会人講座」「親子講座」「Wingキャリア教育プログラム」「Wing研修会」「(企業)セミナー」など、 これまでの企業関係者、保護者、教育関係者、医療保健関係者、就労支援機関の関係者、 行政関係者などを対象に蓄積してきたキャリア教育の知識や経験を、地域のさまざまな機関あるいは団体や組織に提供しています(詳細は「出張・出前講座」の展開を参照委してください)

役員名簿・定款

役員名簿
理事長
松為 信雄
副理事長
松村 佳子
副理事長
石川 誠
理 事
大蔵 佐智子
理 事
市村  たづ子
理 事
藤岡 美和子
理 事
湯田 正樹(事務局)
監 事
藤村 昌之
定款

「NPO法人Wing PRO」の定款は以下をご確認下さい。

NPO法人Wing PROの定款(PDFファイル)を表示